キングガンダムⅡ世
前回のSDX灼熱騎士で既に布石は打たれていたキングガンダムⅡ世。満を持して登場。先に皇騎士の方がリリースされるだろうと考えていたら、あっさりと最終形態から出された。
これはSDXにそんな余裕は無いという証左なのか。それとも、購買者の多くがそれを望んでいたからか。どちらにせよ、出るのならば買わなければならない。つーわけで、購入。
目玉は、アニメーター殺しとまで言われアニメ化を流した程の豪華絢爛さ。そして今回初の立体化となる愛馬ブランリヴァル。どちらもこれまでは微妙だったり無視されていた部分。
テンション高めに、写真も文も多めで感想文書きますよ。
いつも通りまずはパッケージから。
F91と同じパカリ無しの簡略版。だけど豪華仕様。流石王様。
お馴染みドアラと素立ち比較。サイズ的には普通のSDXかな。
でも見て分かる通り、アニメーター殺しと言われた絢爛豪華さもあって情報量が半端無い。
塗装担当の方々には頭が下がるわ。
裏。因みに兜の羽根飾りは軟質パーツで出来てて少し干渉する位なら破損の心配なし。
SDXには直接関係ないけど、後ろから見るとキングガンダムII世は皇騎士の頃に着ていた王家伝来の「剛の鎧」がどんどんカスタムされていった結果だと分かるね。
因みにBB戦士版やカードダスの色々を見た事がある人は解ると思うけど、王位継承直前まで着ていたフルアーマーも「剛の鎧」を下地にして付け替えてる。
つまり、王の鎧とフルアーマーは「剛の鎧」をベースにその局面で付け替えてるって感じなんだろうなぁ。それならば、コンプリートボックスの「皇機兵キングヴァトラスと円卓の騎士たち」でフルアーマーに着替えてるのも頷ける。実戦的な装備はフルアーマーの方で象徴性が重要な場面では王の鎧を着てるって事かも知れない。
ちなみに後ろ姿で一際存在感のあるマント、こんな感じで動く。こんな所まで豪華だな。
ゴリッと動かす。動かせる範囲は灼熱騎士とかと殆ど同じ。
だけど、豪華絢爛な鎧が邪魔して、動くけど色々干渉するという感じ。
それは兎も角、足裏まで塗り分けられてる辺りに執念を感じるね。
灼熱騎士で文句を言ってた、崩壊したはずの表情最低四つの壁がまた戻ってきた!
これは嬉しいなぁ。
早速装備。
まずは皇騎士時代の相棒「ヴァトラスの剣」と王位継承後からの「キングシールド」。
まぁ、何よりキングシールド。頭がクラクラする塗り分けですよ。
設定通りキングシールドにヴァトラスの剣を収納可能。
写真のように、頑張れば納刀抜刀シーンも再現可能。
お次は「聖剣キングキャリバー」。
先代が持ってる描写もあるから所謂「歴代の王に伝わる剣」というファンタジーに良くあるアレ。そういう王道設定大好物だし、盾と同じく凄まじい塗り分けも相俟ってカッコイイ。
そして一応今回の目玉の一つ王様の愛馬「ブランリヴァル」。なんと初の立体化。
騎乗させるには背中のパーツを外し、専用のジョイントパーツを付ける。
集え円卓の騎士達よ! 我が聖剣の元へ!! の図。
と、まぁカッコイイはカッコイイんだけど……問題はこの騎乗、あまりしっかりはまらない。
結構些細な事で外れそうになるのが玉に瑕。
次の目玉、特典カードダス同じ様なポーズを取らせてみたけど、流石にこれが限界。
ここまで来て、強烈な既視感を覚えてた。その正体がコレだ。
セットの内容があまりにも、そうあまりにも剣士ゼータと似ている!
盾とそれに収まる剣やら、大剣やら、馬やら!
最後のギミックは聖杯。インディ・ジョーンズでもお馴染みのアレですね。
小さい上に、専用の持ち手は専用と言うほどホールドしてくれないので紛失注意。
22とほぼ同じポーズで今度は降りて指示を出す王様と灼熱騎士。
無理と分かっていても、灼熱騎士以外の円卓の騎士が本当に欲しくなるね。
バンダイ様お願いします。
最後はカードダス再現。
流石に無理があったけど、ここまでは再現出来る。流石、SDX。
■まとめ
総評としては、まさしく王の名に相応しい絢爛豪華なSDX。
セルアニメ全盛の時代に、キングガンダムⅡ世のそのデザインは作画量的な意味でアニメーターを殺すといわれ聖機兵物語では円卓の騎士関連が丸ごとカット。ジークジオン編も聖騎兵物語もOVA化されているのに、円卓の騎士編はスルーされている(但しOVA化が流れたのはキングガンダムのデザインよりも王国の滅亡と再興という重厚なストーリー故に時間枠に収められないからだったとか)など、ネタに事欠かないだけあるね。
アクションフィギュアとしては可動なんかは普通で特筆する事は無い。
が、その存在感、情報量は凄まじい。
全身金メッキのスペドラ様と並べても全く見劣りしない。
そして何よりアニメ化すら流れる程の複雑な塗装を量産するというバンダイの技術力に脱帽。
SD好きなら是非持っておきたい逸品ですよ。