遊びと勉強の複合体

 一週間、試して遊んで勉強しての繰り返し。

 いやぁ、楽しい。実に楽しいぞ。

■環境構築の後は

 部屋片付けと決まっている。古事記にもそう書かれている。

 と言うわけで部屋を片付けた。
 そこまで大規模ではないが、アナログの方の作業環境を整えると言う意味合いで。
 具体的には書籍の整理と絵の具や鉛筆などの整理。
 あと放置していた描き終わった紙の保管場所も用意して、机の周りが割とスッキリした。
 今まで机の上でも水を使うという前提で組んでたけど、水は移動式のキャビネットに設置して、机の上では極力水気を入れないと言う方向に舵を切ったから纏まった。
 そもそも水彩を必要とする場面はそれ程無い。
 仮に大規模な必要性が生じたなら、その時にまた考える。

■試行と習慣

クリスタの練習ラクガキのスクリーンショット
描き心地が良い
 おいおい、無料期間終わったら自動で請求するから予めカード情報よこせ! とはなかなか豪胆だな、Adobe。
 と言う事で、試行はやめて最初からスクールパートナーにしよう。
 ただ、それだと環境構築に使ったお金が引き落とされてからでないと少々怖い。
 と言うわけで少し待つ。まぁ引き落としはもうすぐだし今週中に導入出来るだろう。

 それまで、のほほんとしてるのか? と言われればそうでも無い。
 Adobeがダメなら、セルシスだ。と言う事でクリスタのお試しを再開。
 と言うか、完全に忘れてたよね。iMacで試せなかった分試すぞ! と息巻いてたのに。

 忘れてたもんはしょうがない、今思い出したから良しとする。

 で、数時間触ってみた感想としては、ブラシツールの手触りが良い。
 ブラシなどの最低限しか使えてないし、次はもうちょっとガッツリ試してみよう。
 この試行をキッカケにデジタルラクガキを習慣化させたいなぁ。

■スタンド使い

 幽波紋じゃなくて、スマホスタンド買ったよと言う話。
 特に突出した機能はないけど過不足のない、最大7台までスマートフォンやタブレットを置けると言うスタンドだ。理由は机の上でスマホやタブレットを置く必要性が出たから。
 ただ単に使うだけなら広げておきゃいい話なんだけど、充電しながら置いておく場合流石に邪魔になる。ので、机に置きつつ作業の邪魔にならない場所に居て欲しいというニーズ。

 導入してみて、今度は電源コードが邪魔になると言うオチ。
 置き方工夫すればどうとでもなるが、ままならんものよ。
 早く超性能のワイヤレス給電出て欲しいなー。

■まだまだ試す

クリップスタジオのテストで描いた絵のスクリーンショット
保存出来ないのに、レイヤー30枚弱とは……
 引き続きクリスタを試している。
 今度はラクガキスレイをするつもりで、これまで全てPhotoshopで行っていた作業を丸ごとクリスタでやってみた。

 体験版はいくつか機能制限(最たるものは保存出来ないとか)があって、完全では無いんだけど、少なくとも以前の使い方では致命的な不足は無い気がする。
 マシンそのものの性能向上もあって、一切の遅延も無いし大したもんだ。

 鉛筆やペン、ブラシ系は良いんだけど、色調補正やフィルタの機能は流石にPhotoshopに見劣りするね。トーンカーブの調整だけでも雲泥の差がある。つまり、クリスタは「描く感触やブラシの性能に秀でていて、完成後の微調整はPhotoshopに及ばない」と言うのが現時点での評価。

 書いてて思ったけど、クリスタの立ち位置はブラシ性能に特化していて微調整を無視しているPainterと調整能力を極めたPhotoshopの中間という感じもする。
 ただ、クリスタの強みであり独自性とも言える漫画用の機能やベクターレイヤーなどを全く使ってないから、次はその辺を試してみたいな。

■まだまだまだ試す

クリップスタジオのセリフ機能を試した絵のスクリーンショット
想像以上に慣れない
 前述の通り、漫画の機能を試してみた。
 今回はフキダシ。

 まず、絵にセリフを入れるという行為にそもそも慣れていないというのがよく分かった。そしてそれはそのままセリフを入れた経験がほぼ無いという事とほぼ同義。
 つまり、フキダシを入れるという機能そのものを評価するほど、その類の作業に慣れ親しんでいないということだ。

 その前提を含めても、この機能凄いね。
 フキダシと言っても今回の絵で使ってるウニフラやベタフラも有るし、クリスタのシステム的にフキダシのみのアセットとか購入すればまだまだ増える感じがする。
 ベクターレイヤーとして追加されるから、極端な話途中で解像度10倍にしても即座に対応できるのも良いね。
 基本性能だけでもレベル高いのに、拡張性があるのはシンプルに強い。

 これに加えて、複数ページ管理やコマ枠をサポートする機能もあるのだから、漫画を描くならPhotoshopもPainterも相手にならないと断言する人が居るのも頷けるよ。

 うーん、どうしよう。サクッと一年間契約しちゃおうかな。

■何でもそうだが

 資料をちゃんと観ろ。観察しろ。

 手癖だけで描くのは本当に悪癖だわ。
 最初のヒスメナはかなり後に目を手癖で描いていることに気付いて修正に無駄な時間使った。
 次の聞仲なんて資料見てるのに観察力不足で仮面の質感間違えた上に、修正諦めちゃったし。
 最後は唯一まぁしょうがない手癖一辺倒の絵だ。iPadのクリスタを試すためのラクガキなんだけど、こういうスピード感が何より重要なものに関しては手癖が最適解なんだよな。

 最後の絵のように手癖は勢い生成や時間短縮になるから、悪いばかりじゃないが……それだけで描くのは拙い。特に上手くなりたいなら、観察を怠っては駄目になる一方だ。
 資料を観ろ。資料を集めろ。思い込みだけで描くんじゃない。
 何でもそうだが、自己批判を忘れた創作に上達は無いぞ。

■そしてAdobeCC

 久しぶりだな、Photoshop。そしてIllustrator。
 正確には、はじめましてCreativeCloudなんだけど。
 それは兎も角、折角スクールパートナー利用してるんだから、ということでビデオ教材見ながら勉強中。意識的には勉強してると言うより遊んでいる気分で、精神衛生にとても良い。
 勉強! と表現するとどうも苦行のように見られるが、楽しい勉強というのは遊びに同じ。前述してるクリスタお試しも勉強と遊びが一体になってるものだし実に楽しいね。
 この楽しさは何処から来ているのか考えたが、単純に「出来る事が増える感覚」を得ている故かなと思う。これは個人的な「停滞への忌避感」にも根差している感覚とも言える。

 まだ内容的にほとんど知ってる事ばかりだから退屈な時間も多いけど、偶に知らない事もあったりで自分の知識の疎さを思い知らされているよ。
 以前雑記でも書いたが、Adobeのソフトに対する習熟はやはりムラがあるな。

 今はまだ使った事がある連中の序盤だから退屈する余裕もあるが、先には全く手付かずのソフトが待ち受けてる。いやぁ実に楽しみだね。

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