必要なもの
なら金は惜しむなよ、ってな。
逆にどうでもいいものに対して、時間を使いすぎであるという反省をしろって話だよ、俺は。例えば既に同好の士を見つけるには向いてないSNSとかな!!!
……いや、本当に。
冗談じゃなく、時間を使う先は選り好みしろって話だよ。
あれもこれもやろうとするな、ってのは肝に銘じないとヤバいぞ。
■冒険には武器が必要で漫画には技術が必要だ
内訳としては、窓口基の「冒険には、武器が必要だ!」の第1巻と第2巻。一番下の大きいのが大場渉、森薫、入江亜季の「マンガの原理」という技法書だ。
漫画の方は、Kindleで短編集を欠かさず読んでた作者さんが描いてるファンタジー。
作者さんは多分本来SF畑の方だと思うけど、ファンタジーはSFとは存外相性良いからね、今作も面白い。
というか、東京入星管理局でもだいぶ名前の売れてる人だし、今更俺が語る意味もあるまい。なので詳しくは各々自分で氏の著作を読んでみると良いよ。
技法書の方はあのハルタや青騎士を創刊した編集長と、氏がずっと担当している二人の漫画家という組み合わせ。著者の並びとしては異色と言って差し支えない。
漫画は才能が大事! と言われがちで、実態というか「どういうロジックで作られているか」が割と煙に巻かれがちだが、その部分を語っている技法書だ。
つまり、コマにおける時間の流れ方であるとか、視線誘導であるとか。浦沢直樹の漫勉でもプロから語られている技法についてのあれこれが、大系的にまとめられている。
しかも、一流と言って差し支えない漫画家の実例と一緒に。
いや本当にこれは正気の沙汰じゃないね……。有難い限りだよ。
3冊全部、突発的な入手だったけど後悔はない。満足満足。