ガメラ[1967]
前回の平成ガメラ、平成ギャオスに続いて、個人的には予想の斜め上だった1967年公開の「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」からガメラが特撮リボルテックに登場。
はっきり言って、レギオンが来るものとばかり思っていただけに吃驚。
しかし特撮リボルテックの特性を考えれば、寧ろ当然の流れとも取れる。
所謂昭和のガメラ。平成版との最大の違いは、その奇妙な愛嬌のある顔と子供の味方という理不尽ながらも当時の少年達の心を鷲掴みにした設定。
当然、原典の映画に流れる雰囲気も別物だ。
平成版がシリアス一辺倒とするならば、昭和版はコメディも絡めた子供のための娯楽映画。
そんな昭和ガメラ。平成ガメラとの比較も交えつつ感想文を書こう。
いつも通りに箱表。はっきり言って面構えだけなら昭和版は不気味だよな。
次もいつも通りに箱裏。今回は説明書の代わりに変形の手順が載ってる。
表蓋をパカリ。まるで磔にでもされてるようなガメラ。蓋裏にはいつも通り詳細な解説。
ブリスターはシンプルな一段……と思わせといて実は裏にビニール袋で台座が付属。
オプションパーツは平成版に輪を掛けてシンプル。まさか代えの手すら無いとは。
さっそくオプションを付けてみる。まずは火。平成版はCGのプラズマ火球を再現してたけど、昭和版は映画で生火(つまりは本物の火)を吐いてたのを再現。
お次はガメラの代名詞「空飛ぶ亀」の再現。これは下半身だけの飛行。
続いて、亀が甲羅に閉じこもるようにして飛ぶ例のアレを再現する準備段階。軽くスプラッタ。
今回の目玉ギミック、回転飛行の再現。余剰パーツを見ると結構アレだな……。
因みに一番手前の小さなパーツはスタンドに着けるために外した脇腹のカバー。
お待ちかね、新旧ガメラの共演。
設定上は平成ガメラの方が大きいのだけど、リボルテックだとご覧の有様。
新旧では体内エネルギーの設定も違うので当然エフェクトも違う。昭和は熱で平成はプラズマ。
平成(の第一作)も昭和も変わらない所は飛行ポーズ。エフェクトの差で大分違うけど、宿敵に比べて「ただ飛ぶだけ」という点は変わりなし。
最後は平成ギャオスを挟撃の図。次は昭和ギャオスが来たらまた出番かな。
■まとめ
総評としては、良くも悪くもシンプル。
ゴテゴテした物がない分纏まっており、パーツが外れやすいという事もないため、弄る時に余計なストレスが無いというのが最大の利点。
反面、平成ガメラには存在していた握り手が削られているので表情付けは狭くなっている。その分回転飛行の変形機構とエフェクトが入っていると考えれば、仕方ない事かも知れないが。
とは言え、見た目はそのまんま昭和版ガメラ。何処見てるのかよく解らない目やらスマートさの欠片も無い体型など、何処から見てもあの頃の愛嬌が溢れてるガメラですよ。
来月出る昭和ギャオスと並べれば新旧の空中戦が再現可能になる訳だ。楽しみだなぁ。